Japanese citations of 苦肉
1896, 三木竹二, 両座の「山門」評:
1897, 清水紫琴, 葛のうら葉:
1907, 泉鏡花, 婦系図:
1914, 有島武郎, 幻想:
生活の不充實から來る倦怠を辛うじて逃げる卑劣な手段として、自分でも氣付かずに、何時の間にか我れから案じ出した苦肉の策が、所謂彼れの大望なるものではないか。- (please add an English translation of this quotation)
1915, 与謝野晶子, 鏡心灯語 抄:
1917, 芥川龍之介, 或日の大石内蔵助:
1924, 甲賀三郎, 琥珀のパイプ:
1930, 佐々木味津三, 老中の眼鏡:
開港政策を是認し踏襲しようとしており乍ら倒れかかった江戸大公儀を今一度支え直さんために、不可能と知りつつ攘夷の実行を約して、和宮の御降嫁を願い奉った自分の公武合体の苦肉の策を憤激している尊王派の面々も、無論忘れてならぬ第二の敵だった。- (please add an English translation of this quotation)
1933, 岸田國士, 東京朝日新聞の劇評:
これは結局、一二の人を除き、今日、専門の劇評家として、大新聞の劇評を担当させるやうな見識才能ある人物がゐない結果、苦肉の策として考へ出された「名案」であらうと思ふが、私は、可なり興味をもつて、これを迎へたものの一人である。- (please add an English translation of this quotation)
1934, 岡本かの子, 取返し物語:
1935, 夢野久作, ドグラ・マグラ:
これは依然としてT子に対する愛着と、この研究に関する未練を棄て得なかったMが、Wと別行動を執って、T子以外に絵巻物を隠している者がいはしまいかと、色々探索しているうちに、今云ったような村人の噂からT子の心中を推測して、もしやと思って試みた、反間苦肉の密告が図星に当ったものであるが、むろん、これは卑怯とも何とも云いようのない所業で、Wに対して弁解の余地は毛頭ない。- (please add an English translation of this quotation)
1937, 倉田百三, 光り合ういのち:
1939, 太宰治, 女生徒:
1940, 金史良, 天馬:
で、彼はふと神の啓示でも受けたように苦肉の一策として、急に自分は朝鮮貴族の息子でしかも文学的な天才であるばかりか朝鮮文壇では第一流の作家だとふれ廻ることにした。- (please add an English translation of this quotation)
1941, 徳田秋声, 縮図:
自発的な銀子の場合に限らず、揚げ見はどこの土地にもあり、少し売れる子供だとなると、桂庵が身銭を切り、お茶屋へ呼んで甘い言葉で誘いかけ、玉の引っこぬきに苦肉の策を用いる手もあるのだったが、分寿々廼家では東京から揚げ見に来たとはもとより知らず、二日ばかりしてから、住替えの場合の習慣どおり、銀子の父と浅草の桂庵とが、出しぬけに乗り込み、銀子の手紙で迎えに来たのだと言われ、初めて住替えとわかり、お神は少し狼狽気味であった。- (please add an English translation of this quotation)
1943, 正岡容, 小説 圓朝:
1948, 宮本百合子, 偽りのない文化を:
高利貸資本を蓄積して徳川中葉から経済力を充実させて来た大阪や江戸の大町人が、経済の能力にしたがって人間らしい自分の欲望を発揮するためにはさまざまの苦肉策がとられた。- (please add an English translation of this quotation)