Citations:とことこ

Japanese citations of とことこ

• 1906, 鈴木三重吉, 千鳥:

  女の人の教える方を見れば、青松葉をしたたか背負った頬冠りの男が、とことこと畦道を通る。

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• 1917, 葛西善蔵, 贋物:

  例の玩具めいた感じのする小さな汽罐車は、礦石や石炭を積んだ長い貨車の後に客車を二つ列ねて、とことこと引張って行った。

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• 1927, 泉鏡花, 河伯令嬢:

  その水田の方へ、畷へ切れて、蛙が、中でも、ことこところころ、よく鳴頻ってる田のへりへ腰を落し、ゆっくり煙草を吹かして、まずあの南天老人を極めました。

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• 1932, 沖野岩三郎, バークレーより:

  老人は、とことこ歩み去った。

  The old man walked away.

• 1936, 西尾正, 放浪作家の冒険:

  おれは頭のなかで、克明に道順をかんがえつつ、ねしずまった深夜の街衢をとことことあるきはじめた。

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• 1938, 海野十三, 浮かぶ飛行島:

  天井の低い通路を、頭をぶっつけそうにして背の高い逞しい士官が、日本酒の壜詰を下げてとことこ歩いてゆく。

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• 1939, 泉鏡花, 薄紅梅:

  貸本屋だからと言って、股引の尻端折で、読本の包みを背負って、とことこと道を真直ぐに歩行いて来て、曲尺形に門戸を入って、「あ、本屋でござい。

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• 1945, 海野十三, 地球発狂事件:

  ドレゴは、通り路があいたので、舷梯をとことこと登っていった。

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• 1948, 海野十三, 時計屋敷の秘密:

  そう思った八木は、とことことトンネルを歩きだした。

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• 1950, 豊島与志雄, 蛸の如きもの:

  輪タクは、ことことことこと、走ってゆく。

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