Japanese citations of 払拭

  • 1926, 石川三四郎, 百姓日記:
    果樹の枝を裁断する時、樹皮を掃除し払拭して病菌や寄生虫を駆除する時期、地にうんと肥料を注いで来るべき収穫の約束を結び置くべき時期、一年の成効と失敗とは今日に於て決せられるのです。
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  • 1931, 中山太郎, 本朝変態葬礼史:
    こうした情態に置かれた社会にあっては、幾度か殉死を禁ずる法令が発せられても、なおこれを払拭することが出来なかったのである。
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  • 1935, 戸坂潤, 科学論:
    尤も或る一人の人間に就いて、彼が学者であるかジャーナリストであるか、学究家であるか批評家であるか、を決定することは困難であるばかりでなく又無意味でもあるように、常識と科学との実際的な連絡はこの区別によって払拭されるのではない。
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  • 1936, 戸坂潤, 思想としての文学:
    之では科学的・理論的な実証的概念と妄想的表象との最後の区別は、遂に払拭されて了わざるを得ない。
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  • 1936, 戸坂潤, 現代日本の思想対立:
    対立をそのまま払拭することが、都合の好いことで、従ってまた善いことだという通念が、そういう常識が、一般に行なわれているという事実に基いてである。
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  • 1943, 鷹野つぎ, :
    殊に青い空の盤上に白い雲が、いいようもないさまざまの形をあらわして、流れ漂うさまは、払拭された青一色の空よりも私の眼にはたのしかった。
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  • 1944, 海野十三, 海野十三敗戦日記:
    その分子がヒットラー総統及びヒムラー内相を暗殺することあらば、ドイツはナチの色を払拭し、休戦するであろうとの情報が存在した。
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  • 1948, 蒲原有明, 鴎外を語る:
    銭湯になど行かずとも、毎日身体の上下の払拭を怠らぬこと。
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  • 1949, 宮本百合子, 今日の日本の文化問題:
    そこで彼等は人民の社会的感覚があまり民主化されないうちに、すなわち人民の人間的権利についての自覚は目覚めつつあるが、習慣に根ざした隷属性や迷信が、あまり見事に払拭されてしまわないうちに、天皇および天皇制を妥協的な形で再確立するのが賢明であると考えた。
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