Japanese citations of 潺々

  • 1904, 河口慧海, チベット旅行記:
    夜の十時頃日記を認めつつ荒屋の窓から外を眺めますと、明月|皎々として大樹の上を照らして居るに河水|潺々としてなんとなく一種|凄寥の気を帯びて居ります。
    (please add an English translation of this quotation)
  • 1916, 森鴎外, 伊沢蘭軒:
    潺々従樹下流出。
    (please add an English translation of this quotation)
  • 1918, 田山花袋, 日光:
    谷々から滴り落ちる水が、或は潺々とした小さい瀬を成し、或は人に知られない無名の瀑布を懸け、時には激し時には淀んで、段々世間に流れ落ちて行く形が面白い。
    (please add an English translation of this quotation)
  • 1921, 泉鏡花, 七宝の柱:
    それが、潺々として巌に咽んで泣く谿河よりも寂しかった。
    (please add an English translation of this quotation)
  • 1941, 堀辰雄, 朴の咲く頃:
    」私はそんな自分の虫の好かない住人達のことよりも、その人達のために取払われた水車の跡が、いまは南瓜の畑かなんかになって、其処にはただ三四尺の小さな流がもとのままに潺々たるせせらぎの音を立てているだけなのに自分勝手な思いを馳せていた。
    (please add an English translation of this quotation)
  • 1946, 今井邦子, 佛法僧:
    潺々たる谷川の音にまじつて今そこに鳥が來たかと思ふ許りに近く明瞭にあやしく鋭い夜鳥の聲は、待つてゐた樣に聞えて來たのである。
    (please add an English translation of this quotation)