Japanese citations of 炒る

  • 1931, 坂口安吾, 竹藪の家:
    この傾いた破れ長屋に居候を始めてから丁度二週間にもなるのだが、硝子窓を炒るやうな鋭く冴えた朝朝の太陽に蹴散らかされて、樅原駄夫が濁つた目覚めを迎へると、それが晴れた日の合唱ででもあるやうに、裏の篁から夫婦喧嘩のざわめきが、この上もなく朗らかに聴きとれてくる。
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  • 1934, 島木健作, 盲目:
    古賀のゐたのはちやうど西向きの房であつたから、長い夏の日半日はたつぷり炒りつけられるのであつた。
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  • 1953, 片山廣子, ともしい日の記念:
    じやがいもの残りいもで、指の頭ぐらゐの小つぶの物を捨てずに皮ごと油でいためて味噌をすこし入れて炒りつける、「味噌つころがし」と言つて主食の足しになる。
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  • 1953, 佐藤垢石, 採峰徘菌愚:
    本草綱目には頭足まだ成らざる者を油で炒って食うとあるが、ほんとうにおいしいのは、既に肢翅成って巣蓋を破り、まさに天宙に向かって飛翔の動作に移らんとするまで育ったのが至味というのである。
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  • 1953, 牧野富太郎, 植物一日一題:
    鍋に油を布いてこの痩果を炒り、その表面へ薄塩汁を引いて食すれば簡単に美味に食べられる。
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  • 1955, 三好十郎, 樹氷:
    大豆の炒ったのが、ホンの少しきやねえ。
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