Citations:癒える

Japanese citations of 癒える

1928, 桑原隲藏, 支那の孝道殊に法律上より觀たる支那の孝道:

雍正六年に福建の巡撫から、管内の孝子の李盛山といふ者が、肝を割いて母の疾を救ひ、母の疾は癒えたが、彼自身はその傷重くして遂に死去したから、この孝子に旌表を加へたいと申出た。
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1928, 黒島傳治, 氷河:

栗本の腕は、傷が癒えても、肉が刳り取られたあとの窪んだ醜い禿は消す訳に行かなそうだった。
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1937, 岡本かの子, 高原の太陽:

かの女の眼病は遅々として癒えながら、桜が咲いて散って行っても、まだ癒えなかった。
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1938, 海野十三, 浮かぶ飛行島:

甲板の薄明の中に、重傷まだ癒えぬ杉田二等水兵が、爆弾をしっかり小脇に抱いて、とととっと走ってゆくその後姿が見えた。
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1951, 宮本百合子, お久美さんと其の周囲:

気が抜けて崩れる様に座についた二人はだまったまま酒をつぎ合って喉の渇きの癒えるまで呷りつづけた。
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