Japanese citations of 言及

  • 1916, 森鴎外, 伊沢蘭軒:
    わたくしの検した所を以てすれば、黄葉夕陽村舎詩に蘭軒に言及した処が凡そ十箇所あつて、其中澹父と書したものが四箇所、憺父と書したものが一箇所、蘭軒と書したものが二箇所、都梁と書したものが二箇所、辞安と書したものが一箇所ある。
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  • 1917, 和辻哲郎, 夏目先生の追憶:
    先生は親切を陰でする、そうして顔を合わせた時にその親切について言及せられることを欲しない。
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  • 1918, 芥川龍之介 [Ryūnosuke Akutagawa], 開化の殺人 [The Murder of Civilisation]:
    予が生存すべき僅少なる時間は、直下に予を駆りて、予が殺人の動機と実行とを叙し、更に進んで予が殺人後の奇怪なる心境に言及せしめずんば、已まざらんとす。
    The slight time when I should survive runs through me directly underneath it, I describe the motive and execution of the murder, if all the more I would not willingly refer to the mysterious post-murder mental state, I want to do so unceasingly.
  • 1924, 岸田國士, 武者小路氏のルナアル観:
    本誌七月号に「読んだ戯曲六篇について」批評の筆を取られた武者小路氏は、たまたま、拙訳になるルナアルの「日々の麺麭」に言及されてゐる。
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  • 1926, 小酒井不木, 「マリー・ロオジェ事件」の研究:
    もっとも、海軍士官云々の説は六月二十四日のメルキュール紙の「昨夕発行の一夕刊新聞は、マリー嬢が、以前に合点のゆかぬ失踪をしたことがある事件に言及しているが、彼女が、ル・ブラン氏の香料店にいなくなった一週間、彼女が若い海軍士官と一しょにいたのであるということは周知の事実である。
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  • 1928, 折口信夫, ごろつきの話:
    尚、無頼の徒の芸術には、文学方面にも、言及すべきものがある。
    Nao, burai no to no geijutsu ni wa, bungaku hōmen ni mo, genkyū subeki mono ga aru.
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  • 1929, 墨子, 墨子:
    墨子に就ては先秦諸子及び漢の時の諸書が言及してゐるものが無いではないが、それ等は餘り價値は無い。
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  • 1931, 海野十三, 振動魔:
    それにも拘らず、敢えてジャーナリズムに背き、彼の本名を曝露しない理由は――と書きかけたものの、僕は内心それに言及することに多大の躊躇を感じていることを告白せねばならない――彼の本名を曝露しない其の理由は、彼の妻君である柿丘呉子を、此後に於ても出来得るかぎり苦しめたくないからなのである。
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  • 1934, 甲賀三郎, 血液型殺人事件:
    私はこの時に、会場で毛沼博士と笠神博士とが、いつもとは違って、何となく話合うのを避けていたようだったのを思い出したが、取り立てていうほどの事でもなし、それには言及しなかった。
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  • 1935, 戸坂潤, 科学論:
    実際彼は、そこで自分の哲学に因んで実験家ガリレイの功績に言及しているのである。
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  • 1937, 宮本百合子, 矛盾の一形態としての諸文化組織:
    それであるからこそ、アカデミーについて言及する時、人々の顔には複雑な表情が浮ばざるを得ないのである。
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  • 1938, 斎藤茂吉, 万葉秀歌:
    前に出た、「御井の上より鳴きわたりゆく」の「より」のところでも言及したが、言語は流動的なものだから、大体の約束による用例に拠って極めればよく、それも幾何学の証明か何ぞのように堅苦しくない方がいい。
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  • 1940, 狩野亨吉, 歴史の概念:
    さうした研究の話は自分の受持と領域を異にするので言及しないが、記録の性質上、根本的困難が附隨することに就いて一言したいのである。
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  • 1943, 正岡容, 初代桂春団治研究:
    しかも今日、伯鶴の中にチラと漂ふ本格さに言及する人もなく、春団治が示してゐた本格の面の素晴らしさを、論ふ人もない。
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  • 1954, 服部之総, 黒田清隆の方針:
    サムナーは上記被害総額の賠償方法についてはなんら言及したわけではなかったが、この巨大な被害の代償としてカナダの割譲をもとめるという考え方は、民心に浸透していたものであった。
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