Japanese citations of 軈て
1906, 島崎藤村, 破戒:
1908, 石川啄木, 天鵞絨:
お定は、怎やら奥様に済まぬ様な気がするので、怖る/\行つて坐ると、お前も聞いた様な事情だから、まだ一昼夜にも成らぬのにお前も本意ないだらうけれども、この内儀さんと一緒に帰つたが可からうと言ふ奥様の話で、お定は唯顔を赤くして堅くなつて聞いてゐたが、軈てお吉に促されて、言葉寡に礼を述べて其家を出た。- (please add an English translation of this quotation)
1909, 長塚節, 開業醫:
1917, 素木しづ, 珠:
1918, 宮地嘉六, 煤煙の臭ひ:
思ひ切つて此の土地を今の間に立ち去ることが軈てよき運命の端緒ともなり、そして何処かへ行きさへすれば自分の懶惰は新たな忍耐力と入れ代つて勇気に満ちた生活が出来さうに思へるのだつた。- (please add an English translation of this quotation)
1919, 宮本百合子, C先生への手紙:
1921, 野口雨情, 十五夜お月さん:
1923, 若山牧水, みなかみ紀行:
1924, 横光利一, 頭ならびに腹:
1925, 国枝史郎, 天草四郎の妖術:
1927, 里村欣三, 放浪の宿:
1928, 海野十三, 壊れたバリコン:
1931, 坂口安吾, 竹藪の家:
1932, 小野賢一郎, やきもの讀本:
茶人に愛さるゝ井戸、熊川、三島、そば、伊羅保、刷毛目、各種の茶碗など高麗から李朝初期に亙る朝鮮の所産であるが、日本も亦豐公の「やきもの戰爭」以來、九州その他で、これら朝鮮所産の物の模倣をやり軈て日本人の物としてしまつてゐる。- (please add an English translation of this quotation)
1934, 西尾正, 陳情書:
最初の裡くねくねと体を蠢めかして居た妻も、軈ては気力尽きてぐったり動かなくなったのを見済まして、私は悠然と落ちた帽子を拾い着崩れた着物の襟を合わせ、是でいいんだ、ふん、是でいいんだ、と呟き乍ら、一歩一歩念を押す気持で石段を下り、来懸る円タクを留めようと至極呑気な気持で待って居りました。- (please add an English translation of this quotation)
1939, 岸田國士, 文芸と国語:
戯曲的な文体に親しみ、本当にその魅力を感得する能力が子供に出来れば、さうしてそれを非戯曲的な対話と区別する能力が子供に出来て来れば、しめたもの、これが軈て国民の生活の中でめい/\の「話す言葉」を洗練し、楽しく豊富にし、力強くします。- (please add an English translation of this quotation)
1940, 林芙美子, 多摩川:
1948, 原民喜, 災厄の日: